
不要なスペースを削除したい

余計なスペースが
ご提供頂くデータの中に、商品名を構成する文字の間にスペースが複数入っていたり、末尾にスペースが含まれていたりすることがあります。
※この記事では、文字間の半角スペースを「␣」全角スペースを「□」で表現しています。
システムがデータを結合する際に不要な文字をつけてしまったり、データを作成する際にコピーした元にスペースがついていたりなどが原因で起こります。
スペースを削除する
スペースを削除するにはTRIM(トリム)関数を使いますが、その前に削除されるスペースには条件があります。
- 指定内容の先頭と末尾のスペースを削除
- 文字列(または文字)間に複数あるスペースは先頭1つだけを残し削除
良いように削除されるような条件です。
TRIM関数の書式は、
TRIM(文字列)
になります。
文字列は参照位置も指定することができます。
仮にスペースを削除したい文字列があるセルの位置がA1とします。
=TRIM(A1)
TRIM関数が実行される際に仕様があります。
指定内容の先頭と末尾のスペースを削除
前 | 後 |
---|---|
P3-20 ねじ␣ | P3-20 ねじ |
文字列間に複数あるスペースは先頭1つだけを残し削除
前 | 後 |
---|---|
P3-20␣␣ねじ | P3-20␣ねじ |
半角スペース・全角スペースと並んでいれば、残るのは全角スペースになります。
式の解説
引数
=TRIM(**A1**)
スペースを削除したい文字列があるセルの位置を指定します。
補足
不要なスペースが半角・全角でばらつきがある場合は、SUBSTITUTE関数やASC関数、JIS関数を組み合わせてスペースを半角または全角に変換してからTRIM関数が実行されるように式を構成すると効率が良いです。
組み合わせ例
=SUBSTITUTE(TRIM(A1),"␣","□")
引数に文字列を指定できる場合は、何かしらの関数を組み込むことができます。実行の順序は内側から実行されますので、例での実行順序は、 TRIM関数 → SUBSTITUTE関数 となり、スペースが削除され置換が行われます。
元 | TRIM関数実行時 | SUBSTITUTE関数実行時 |
---|---|---|
P3-20␣␣ねじ | P3-20␣ねじ | P3-20□ねじ |
Massteryで対応するとこうなる
Massteryには変換を行う際に、変換条件を指定して期待する出力結果とする機能があります。条件の指定にはエクセルのようにMasstery内で使用できる関数があり、不要なスペースの削除もエクセルと同じようにTRIM関数があります。
指定内容
- 変換対象カラム
- Massteryはフォーマットの項目単位で変換を指定しますので、出力ファイルの項目(列の名称)を指定します。
- 変換方法
- 変換対象カラムに値またはロジックを適用する「=」を指定します。
- 値または変換ロジック
- TRIM(“商品名”)
TRIM関数式の解説
Massteryでの書式は以下になります。
TRIM("変換対象カラム名称")
引数は1つになります。
第1引数
TRIM(**”商品名”**)
変換対象カラムで項目を指定していますが、第1引数においても同じく変換対象を指定します。カラム名称を指定する場合は、ダブルクォーテーションで囲います。