
禁止文字が含まれているか調べたい

禁止文字が
ご提供頂くデータの中に、社内システムに登録できない文字が含まれていることがあります。
禁止文字例 | |
---|---|
省略 | ㈱ 、㈲ |
マーク | ™、© |
単位 | ℓ、℃ |
数字 | ①、Ⅳ |
提供元がエクセルで全て管理されていたりしますと文字の種類が柔軟に登録できてしまうため禁止文字が運輸になかったり、商品名に商標マークが入っていたりと、文字一つとっても社内システムに登録できないといったケースが出てきます。
禁止文字が含まれているかを調べる
禁止文字は複数あることが多いため纏められている会社様が殆どですが、その一覧を利用し、特定の文字が含まれているかを調べるためにVLOOKUP(ブイルックアップ)関数を使います。 VLOOKUP関数は、指定した範囲の先頭列を縦方向に検索し、検索条件に一致したデータを取り出します。
VLOOKUP関数の書式は、
VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])
になります。
今回は第3引数までの指定になりますが、仮に検索したい禁止文字を"禁止"、検索したい範囲をA1からA10と、B1からB10まで、データを取り出したい列番号をA(1番目)とします。
=VLOOKUP("禁止", A1:B10, 1)
式の解説
第1引数
=VLOOKUP(“禁止”, A1:B10, 1)
検索したい禁止文字をを指定します。
第2引数
=VLOOKUP(“禁止”, A1:B10, 1)
検索したい範囲を指定します。
第3引数
=VLOOKUP(“禁止”, A1:B10, 1)
検索条件に一致した場合に、データを取り出したい列番号を指定します。
第2引数で指定した範囲の先頭列が1番目になりますので、今回はA列のデータを取り出すため1を指定します。
Massteryで対応するとこうなる
まず禁止文字一覧表は別ファイルとして作成し、Masstery内の参照マスタという機能にアップロードします。
文字 | 返却値 |
---|---|
㈱ | 1 |
㈲ | 1 |
™ | 1 |
© | 1 |
ℓ | 1 |
℃ | 1 |
① | 1 |
Ⅳ | 1 |
上記のように禁止文字一覧表の1列目に「文字」、2列目に「返却値」という項目名を1行目に記載し「禁止文字一覧表」というエクセルのファイル名として作成します。Massteryで用意しているVLOOKUP関数は、エクセルのように列番号を返す仕様ではなく、返却項目を指定しますので返却用項目を作成します。分かりやすいように値は「1」にします。
今回は、禁止文字があるかどうかを調べますので、結果を出力する項目を設けて、条件に禁止文字のチェックをする関数を記述します。
指定内容
- 変換対象カラム
- Massteryはフォーマットの項目単位で変換を指定しますので、項目名を指定します。今回は項目の状態を調べて出力する項目を新たに設けて割り当てるようにします。
- 変換方法
- 変換対象カラムに値またはロジックを適用する「=」を指定します。
- 値または変換ロジック
- 状態を分かりやすく説明するために出力したいテキストを記述しますが、その他にも出力することもあるので別のテキストが追加されるようにするため、数式“&”で連結するようにし、「”チェック項目”&【禁止文字があります】」と指定します。
- 条件1_仕入先項目
- 禁止文字が仮に商品名に含まれているかをチェックするとして、VLOOKUP(“商品名”,禁止文字一覧表,文字,返却値) と指定します。
- 条件1_演算子
- 返却値が「1」になりますので「=(完全一致)」を指定します。
- 条件1_値
- 1
VLOOKUP関数式の解説
Massteryでの書式は以下になります。
VLOOKUP("変換対象カラム名称",マスタ名,マスタ内の照合項目名,マスタ内の返却列名)
第4引数まで指定できます。
第1引数
VLOOKUP("商品名",禁止文字一覧表,文字,返却値)
入力するファイルの照合する列の名称を指定します。
第2引数
VLOOKUP("商品名",禁止文字一覧表,文字,返却値)
ファイル名がマスタ名称になりますので名称を指定します。
第3引数
VLOOKUP("商品名",文字,禁止文字一覧表,,文字,返却値)
禁止文字一覧表内の1列目の名称を指定します。
第4引数
VLOOKUP("商品名",禁止文字一覧表,文字,返却値)
禁止文字一覧表内の2列目の名称を指定します。