Massteryとは

商品情報がECサイトに表示されるまで

商品情報がECサイトに表示されるまで

製品のスペックが高くなり、世に流通しているにも関わらず、ECサイトでは前の情報のまま更新がされていないことって結構あったりしませんか?今回は、なぜ商品情報が更新されないのか?をテーマに記事にしてみたいと思います。

商品情報から見たサプライチェーンの分断

そもそも商品情報とは、その製品がどれくらいのスペックであるのかを表すものであり、我々消費者が製品を購入するプロセスの中で非常に重要な要素を占めています。

パソコンを例にとると、CPU、画面サイズ、解像度など製品の規格やメーカーの小売希望価格、商品画像などが商品情報としてあげられます。
一見すると更新するだけの問題では?と思われるかもしれませんが、業界の慣習が故、なかなかタイムリーに更新が難しいのが現状で、サプライチェーンが分断している結果となっています。それらを各業界ごと(メーカー・卸売・小売)の観点からご説明したいと思います。

まず前提として、一般的には、メーカー ⇒ 卸売 ⇒ 小売というサプライチェーンがつながっており、メーカーは卸売に商品を卸し、卸売は小売に商品を販売します。また、卸売をハブとして、メーカー・小売業者それぞれと複数社契約しているケースが多いです。

全体で見ると合理的に見えますが、各業界の観点から見ると・・・

小売業者
まず、ECサイト等で商品を販売するためには、卸売業者から商品を卸してもらう必要があります。卸売業者と契約書を取り交わし、仕入値を決めてその値段で発注数を決め、売掛で商品購入している場合がほとんどだと思います。
この際、仕入値や商品の納入方法については、しっかりと卸売業者と調整を行うのですが、商品情報の受け渡しに関してはしっかりと議論されないケースが多いです。卸売業者から商品は納品されても、そもそも商品情報をもらえなかったり、商品情報をもらえたとしても更新都度の連絡がなく、古い情報のまま更新されず、そのままになっているように見受けられます。

しかし、卸売業者がすべて悪いのかというとそのようなことはないです。

卸売業者
卸売業者は1社と独占的に契約を行ってはおらず、複数の小売業者と契約を行い、かつ、仕入先のメーカーとも複数社契約を結んでおります。(なぜこの形式が一般的になったかというと、メーカーや小売業者観点からみると、契約書を複数社と結ぶ必要もなく、与信管理の手間もなくなるからです。)
卸売業者は、各小売業者ごとの異なったフォーマットで商品情報を入力する必要があります。かつ、メーカーから商品情報を取得しますが、こちらも各メーカーごとに異なったフォーマットで商品情報が提供されるため、商品情報を仕分けする作業にかなりの工数がかかります。

メーカーに関しても1社だけだと最適化できるかもしれませんが、会社を横断して複数社で統一を図ることは難しいです。

メーカー
各商社に商品情報は提供しますが、メーカーごとに独自で提供するので、同じ業界でも商品情報のフォーマットが異なります。例えば、単位についてA社は、「ml(ミリリットル)」で提供しているのに、B社は、「l(リットル)」で提供していたりします。商品情報も個別に更新された箇所だけが分かるようにもなっておらず、価格が改訂されたかどうか、廃番になっているかどうかなどを前回分と比較して確認することが困難なケースが多いです。
また、未だに担当者同士がメールを介してエクセルでやりとりしているので属人的です。

このように、属人性が高く、工数も多くとられるので、個別最適を追求した結果、変換用マクロのロジックを各自で作ったり仕入先からの共有がなくデータ差分の目視確認するなどマンパワー的に対処しているのが現状です。また、各所で手作業が発生してしまい、都度担当者が手入力しているため、コピペミスや重複確認漏れなどが発生し、価格更新の漏れや廃番品の登録不備という結果につながることも多いです。

メーカー・卸売・小売がシームレスにつながることが、エンドユーザーにとっても利益になるのですが、なかなかできていないのが現状です。

我々は、このような仕組みを変えたいと想い、Massteryを作りました。もしこちらのプロダクトにご関心あるようでしたら、お気軽にお問い合わせください。